リクガメ 飼育環境① ケージ編
私たちがリクガメを飼い始める前、
かなり悩んだのが飼育環境についてです。
温度管理?どうやって??
ケージの大きさはどのくらい??
床材ってなに??
などなど・・・。
本を買ったりネットで調べたりしながら模索していった結果、現在の方法に落ち着きました。今の所、特に問題なく元気に大きく育っていってくれているので、この方法は間違っていないのかなと思っています。
今回は、私たちが悩んだ結果たどり着いた飼育環境について、順番にご紹介しようと思います。これからリクガメを飼う予定の方、もしくは環境で悩んでいる方のご参考になれば幸いです!
ケージ編
まず、最初は爬虫類用の透明プラスチックケースで飼っていました。
↓こんなの・・・。
これよりもう少し横長な感じでしたが、それにヤシガラをたくさん敷いて、飼っていました。
ひょー。ありました、そのころの写真。ぼーちゃん1歳・・・ちっちゃくてかわいい;;
プラスチックの側面が映ってますね。あんまり分からないですがこんな感じでした。
ただ、これはキチンとした環境が整うまでの一時的なおうちなのでした。
なぜかというと・・・。
①ヤシガラに潜りたがるが、底まで潜ったあとつるつる滑って出てこれなくなる(新聞紙等敷いてもおしっこなどで濡れて破れて新聞紙の下に潜り込んでワタワタしてる)
②狭い。うろうろしたあと、すぐに出たそうに側面をガシガシする。
③なんといっても最大のデメリットはこれ!!温度管理ができない!!!
飼った当初は7月初めだったので、比較的リクガメにも過ごしやすい時期だったこともあり、また頼んでいたケージが予想より遅く届くことになり、しょうがなくこのお部屋となったのでした。
そしてそして、
ぼーちゃんのため私たち夫婦は奮発したのです。
約3万円もするオーダーメイドの木のケージ・・・。
ドーーーン。広い・・・。
こんな感じ。
ケージ内の設備としましては、
①ケージ全体に敷いている床材:巻き段ボール
この「巻段ボール」という選択肢にたどり着くまでは長い道のりでした・・・。
そのままだとアクリルの上をつるつる・・。
こんな広いケージいっぱいにヤシガラをしくのは経済的に怖く(笑)、
かといって新聞紙だとおしっこで濡れるとボロボロに、
土や砂系のものだと、ぼーちゃんが間違ってモグモグしたら嫌だし、細かい粉塵になって吸い込んで病気になってもいや・・・。
巻段ボールだと、凸凹に爪がひっかかってすごく歩きやすそうだし、ある程度の水分は吸収して乾いてくれる、掃除のときは汚れたほうはポイっとゴミ袋に入れて、新しいのを敷き替えるだけ!!すごく簡単で清潔で、今では欠かせないアイテムの一つです!
②右端のシェルター(寝室)コーナーの床材:ヤシガラ
ぜーんぶ巻段ボールでシェルターをぽん、というのも考えたのですが、
最初にプラケースでヤシガラいっぱいで飼っていた時、ヤシガラに潜り込んですやすや眠っていたのがすごく印象的でした。やっぱり潜りたい本能はあるのでは、と考えて、はしっこにヤシガラコーナーを作りました。
100均でプラスチックの浅型のケースを買って、その側面にぼーちゃんの昇降用のスロープをボンドでくっつけました。スロープはたしか100均の木と滑り止めをこれまたボンドでくっつけたものです。
予想通り、キッチリ「寝る時」「じっとするとき」はこのヤシガラコーナーに戻ります。めちゃくちゃ活用してくれてます。
③シェルター
下記参照
④エサ皿2種:100均で購入
⑤石プレート:ホームセンターで購入
なんにもしないと爪がどんどん伸びるという噂を聞き、すこしでも削れてくれればと、表面がザラザラした石のプレートを左端においています。
実際の効果は、きっと削れてくれているはず・・。いままで(2年間で)1回しか爪切りしてません。
その上にはバスキングと紫外線をセットしていて、冬や寒い時にはこの石の上でじっとしてバスキングを浴びている様子をよく見ます。
⑥温度計:100均で購入
⓻温度関係のもの
これは書くと長くなるので、後ほど別の記事にまとめる予定です。
簡単に紹介すると、電球二つセットできるソケットにバスキングライトと紫外線(弱)をセットして、石プレートの上の位置につるしてます。これは、太陽光の環境に少しでも近づけたいという気持ちからです(笑)太陽光は温度と紫外線の両方の恩恵を受けられるので、バスキングと紫外線を2連にできるソケットあるなら使っちゃおうと。実際はバスキングにはよく来ますが、紫外線の方はあまり好みじゃないのか寄ってきません。(笑)(※2連のソケットと、単独のソケットはそれぞれ紫外線の種類を変えています。下の写真を見てもらっても、色が違います)さらに、ケージの真ん中に紫外線(強)を斜めセットしてます。この紫外線(強)はぼーちゃん大好きみたいで、よくこの下で紫外線を浴びています。体の半分を石プレートにのっけて、体を斜めにして少しでも近づけようとしている様子もよく見ます(笑)
こんなかんじでよく浴びてる・・・。
あと、ヤシガラコーナーの上にはダントツというプレート型の温度調整器具をつるしています。
バスキング・紫外線はタイマーサーモで時間でON/OFFしていて、ダントツの方は温度によってON/OFF設定をしています。
今の所、この環境で28~32度を年中キープすることが出来ています。寒い冬でも最低28度は保てています。今年のように猛暑だとバスキングを付けると温度が高くなり過ぎていたので、今の所バスキングは消しています。(上の写真も2連ソケットの手前がバスキングですが、消えているのがお分かりになるかと)バスキングを消すと日中でも最高32度なので、なんとか調整できていると思っています。
(ケージは窓際にあるのですが、断熱効果を狙って窓にプチプチシートを貼ったりした努力の結果でもあるかも・・・。この辺もまた詳しく解説予定です)
ー参考までに紹介ー
*上記で書いた紫外線・温度関係グッズ
★2連ソケット
★おっきいほうのソケット
★タイマーサーモ
これはめちゃくちゃ便利!!!リクガメを飼うなら欠かせないものです。
時間や温度で(紫外線・バスキング・保温球やダントツを)ON/OFFを調整できる温度計です。これが無ければリクガメを飼うのは無理でしょう・・・。
★ダントツ
これもめちゃくちゃすぐれもの!ケージ内の温度をあげるために、保温球とよばれる電球を使うことが多いみたいですが、我が家では一度も使ったことがありません。このダントツをつかっているからです。
保温球の3倍以上の熱量をもっていながら、保温球の3分の1の電力しか消費しません。タマ切れの心配もないので電球を買いなおす必要もありませんし、輻射型遠赤外線ヒーターで、大きなケージでもケージの中の空気を全体的に温めてくれます。うちのケージは大きいので、保温球をつかうならば2個くらい必要ですが、冬でもダントツLサイズ1個とバスキングでケージの中は十分温まります。夜はバスキングは消えますが、寝床であるヤシガラコーナーの真上にダントツを付けているので、寝ているときはダントツのしたで28~30度。本当に保温球いらずです。ダントツはタイマーサーモで冬は28度以下になればON,32度以上になればOFF設定、夏は26度以下になればON,32度以上でOFF設定です。(夏は26度くらいにしておかないと、例えば28度にしていると、室温で28度になったらONになって32度になるまで付いちゃうのでケージ全体的にあつくなっちゃうので)
サイズもいろいろあるみたいなので、ケージに合わせて選ぶとよいと思います。
まだまだ書ききれないことが沢山ありますので、
飼育環境シリーズとしてどんどん更新していきます!